MESSAGE

人の「困った」に、
技術で応えたい。

株式会社FutureClock 代表取締役 高橋 史郎

株式会社FutureClock 代表取締役 高橋史郎
Shirou Takahashi
代表取締役 高橋 史郎

HUMAN FIRST.

目の前の「困った」を、
解決するところから。

私が今の仕事に取り組むようになった原点は、スマートフォンやパソコンを前に困っている方を、少しでも支えたいという思いでした。Apple製品の技術的なサービスに従事していた経験をもとに、2017年頃から、休日を利用して開業医の方のパソコン環境を個別に支援するようになりました。ご相談に一つずつお応えするうちに、別の方をご紹介いただき、その輪が少しずつ広がっていったのです。

その後、スマートフォンの教室や講座を担当する中で、想像していた以上に多くの方が、日常的な操作で悩んでいることを知りました。私がその場にいれば説明することは出来ます。しかし、その方が本当に困るのは、ご自宅などで一人で使っている時かもしれません。そうであれば、私がいない時にも、ご自身で解決にたどり着ける仕組みを作る必要がある。これが、アプリの制作に取り組み始めた理由です。

作ることと、使えることは、
同じではありません。

最初に取り組んだのは、質問への回答を選びながら解決策に進む、フロー形式のアプリでした。独学で学び、約半年かけて形にしましたが、完成すればそれでよいというものではありませんでした。審査に向けた改善に加え、解決までに選択する手順が多くなり過ぎるという、使う側から見た課題もあったのです。

そこで考えたのが、会話をしながら問題を整理できる仕組みでした。選択肢を何度もたどるよりも、普段の言葉で質問できる方が、使いやすい方もいるはずです。この考えからチャットボットを学び、LINEで会話ができ、その履歴をスプレッドシートに記録する仕組みへと取り組みを広げていきました。

この経験を通じて、私が強く意識するようになったのは、「技術的に実現できること」と「利用する方の役に立つこと」は、分けて考えなければならないということです。どれほど機能が豊富でも、使い方が分からず、仕事の流れにも合っていなければ、現場には定着しません。だからこそ、誰が、どの場面で、何のために使うのかを、先に理解する必要があると考えています。

人に伝えるために、
自分が理解し、確かめる。

生成AIが登場してから、出来ることの幅は大きく広がりました。私自身もPythonを学び、特定の情報を参照して回答するチャットボットの開発などに取り組んできました。新しい技術を実際に動かしてみると、紹介記事や機能の説明だけでは気づかなかった条件や制約が見えてきます。そして、うまくいかなかった理由を調べることで、理解はもう一段深くなります。

人に正しく伝えるためには、
まず、自分が正しく理解する。

これは、私が講座や企業支援を行う上で、大切にしている姿勢です。操作手順を覚えていただくだけであれば、その機能が変わった時に、また最初から覚え直すことになりかねません。なぜその指示を出すのか、どのような情報が必要なのか、回答のどこを確認すべきなのか。そこまで理解していただくことが、ご自身の仕事に応用できる力につながると考えています。

もちろん、専門的な内容をそのままお伝えすればよい訳ではありません。業種も、担当する業務も、これまでの経験も異なります。だからこそ、その方が普段使っている言葉や、実際の仕事の例に置き換えながら、理解の道筋を一緒に整理していきたいと思っています。

AIを活かすには、
仕事を支える土台が必要です。

企業でAIを活用する場合、指示文の工夫だけで解決できることには限りがあります。例えば、参照する資料が古かったり、必要な情報が担当者ごとに分散していたりすれば、期待する回答を得ることは難しくなります。さらに、回答を誰が確認し、その後の仕事にどうつなげるのかが決まっていなければ、便利な機能があっても、業務全体の改善には結びつきません。

私は、データの構造を建物の「柱」のようなものとして考えています。何を記録し、情報同士をどう結びつけ、誰が更新し、誰が参照できるようにするのか。この土台と、実際の業務の流れを整理してこそ、AIやシステムが役に立つ環境を作ることが出来ます。過去に学んだデータの整理、会話の流れの設計、アプリ制作の経験は、今、その全体像を考えるための大切な基礎になっています。

そのため、弊社の支援では、最初から特定の製品や開発方法を決めることはしません。まず、現在の仕事と、解決したい課題を伺います。その上で、既にお使いの仕組みを活かせるのか、運用の見直しで対応できるのか、新たな仕組みが必要なのかを整理します。導入することをゴールにするのではなく、導入後に使い続けられ、必要に応じて改善できる状態を目指すためです。

技術の進化を、
人と仕事の可能性へ。

振り返れば、目の前の課題に向き合うたびに、私自身が学ぶべきことも増えてきました。その時は遠回りに感じた経験も、別の課題を考える時の手がかりになっています。だからこそ、私自身が学び、試し、理解を更新し続けることを、これからも大切にしていきます。

FutureClockが大切にしたいのは、最新の技術を紹介することの、その先です。学んだことをご自身の仕事で活用できること。組織の中で共有できること。そして、使う方が納得し、無理なく続けられること。一つひとつの背景や条件を丁寧に理解しながら、皆様の仕事にとって意味のある変化を、ともに考え、形にしてまいります。

株式会社FutureClock
代表取締役 高橋 史郎